こんにちは♪
KANAパンのおうち薬膳Cafeです。
今年も梅雨シーズンに突入しました。
ジメジメとして蒸し暑くって、曇り空…。
でも気分は、晴れやかに、気持ちよく過ごしたいものですね。
梅雨シーズンを無理なく快適に過ごすにはどうしたらよいでしょうか?
この時期は、私たちの体に負担をかける湿気「湿邪」に負けない、水はけのよい体、気の巡り、また、胃腸を元気にすること。
この3つです。
オススメしたい食材は「らっきょう」。
毎日、少量ずつ食べることで、気の巡りをよく、胃腸も元気に…♪
また、今が旬の野菜やフルーツで水分代謝のよい体に…。
今回のポイント
①「ジップロックコンテナ」で簡単手仕事!「らっきょう甘酢漬け」とその効能は?
②梅雨シーズンの「湿邪」に負けない体づくり
③水分代謝をよくするために摂りたい食材と旬の野菜・フルーツは?
ジップロックコンテナで簡単時短!らっきょう甘酢漬けの作り方と効能は…?
今年も、漬けました♪
「らっきょうの甘酢漬け」。
といっても、土付きのものだと、皮むきだけでもかなり手間がかかるので、私は、毎回、洗いらっきょうを1キロ購入。
そして、市販のらっきょう酢を使って漬けています。
これなら簡単で時短、市販のものと比較にならないくらい美味しくって、失敗なしです♪
もう一つのこだわりは、容器。
私は「ジップロックコンテナ」を使います。
以前は、果実酒用の瓶を使っていた時期もありましたが、近年の夏の暑さは半端でないから、せっかく美味しく漬かったらっきょうも傷んでしまわないかと心配ですよね。
かといって、冷蔵庫で保存するには、果実酒用の瓶って重いし、場所をとりすぎてしまうのが難点でした。
また、ジップロックの保存袋に漬けるというという手軽なやり方もありますが、こちらは、冷蔵庫内での液だれの心配があります。
そんな問題を一挙に解決してくれたのが「ジップロックコンテナ」です。
冷蔵庫で保存するのにとっても便利。
重ねて置くことができ、場所もさほど取らず、冷蔵庫にすっきりとおさまるのです。
また、液だれの心配もないですね。
それに、大きさや形に種類が色々あって、組み合わせが自由自在なのも嬉しい♪
ちなみに今回、私は、正方形700mlのもの、正方形1100mlサイズのもの1つずつ使いました。
これで、1キロのらっきょが、充分入ります。
漬けるときに注意したいのは、あの特有の匂いですが…^^;
あの匂いの元は、にんにくや玉ねぎの匂いと同じ、アリル硫化物という成分のためです。
作業をしている時には、家中に匂いが充満するので、特に大事なお客さまが来る日は避けてくださいね。
それでも、美味しいらっきょのため。
このシーズン、大事な手仕事の一つです。
ジップロックコンテナで「らっきょうの甘酢漬け」

材料
・洗いらっきょう 1キロ
・市販のらっきょう酢
・赤唐辛子(お好みで)2、3本
容器
ジップロックコンテナ
・正方形700mlサイズの場合、4ケ
・正方形1100mlサイズの場合、2ケが目安
①洗いらっきょうは、大きめのボウルに入れて水でよく洗い、ざるにあげ、ひとつかみくらいの塩をふって全体になじませ、そのまま1時間くらい置いておく。
②さっと水洗いをして塩を流し、ザルにあげておく。
③鍋にたっぷりのお湯を沸かして、沸騰したら、らっきょうを10秒くらい入れて、一気にあげ、水切りして冷ます。
④ジップロックコンテナに、らっきょうとらっきょうが全部浸かるくらいのラッキョウ酢、お好みで赤唐辛子(中の種をとったもの)を入れたら、完成!!
漬けてから10日ほどで浅漬け程度になり、食べられます。1ヶ月経った頃から、よく漬かってさらに美味しくなります。
自分で漬けたらっきょうは、ほんとにおいしい。
薬膳でらっきょうは「薤白(がいはく)」といいます。
梅雨シーズンに、このらっきょうがオススメのわけ…。
それは、らっきょうは気の流れを活発にし、冷えと胸のつかえを取り除く作用があるからです。
また、冷えからくる腹痛などにも効果があります。
冷房などで体が冷えてしまった時など、少量食べると、お腹も温まる。
でも、食べすぎは逆効果。
温まり過ぎてしまうから、少量をいただきます。
湿気で気分が滅入っている時にもオススメです。
食欲がない時…、すっきり起きられなかった朝には、お粥にらっきょうの甘酢漬けを細かく刻んで入れて食べます。
これが、意外と合う♪
気分もスッキリ、シャッキリしてきて、気持ちよく1日のスタートをきることができそうです。
らっきょうの特性と効能を五味・五性・帰経で確認してみましょう。
◎五味 酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)のうちの辛と苦
「辛味」は体を温めることで発散させる
「苦味」は余分な水分を乾燥させ、むくみを改善させる。
◎五性 熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「温性」⇒体を温める性質があるということ。
◎帰経 肺・心・胃・大腸(に作用するということ)
☆らっきょうの効能をまとめると…
滞った気の巡りをよくし、落ち込みなどの精神的ストレス、お腹の張り、胸苦しさといった、気の巡りが滞ることで起こる症状の改善によい食材。
温める性質から、冷えなどによる腹痛に効果がある。
甘酢漬けにすることで、酢もらっきょうも、共に、気の巡りを活発にする食材なので、相乗効果を期待できますね。
梅雨シーズンを気持ちよく過ごすために心がけたいことは?
ジメジメとした蒸し暑さにどんより曇り空…。
気分も憂うつになってきてしまいがち。
こんな時こそ、ちょっとした心がけで、できるだけ過ごしやすく、体調管理を整えていくことができます。
梅雨シーズン特有の、体にまとわりつくような、じっとりとした湿気や蒸し暑さ。
薬膳では「湿邪」とよばれます。この「湿邪」によって体内の水分バランスが崩れてしまうと…
むくみやだるさ、食欲不振となって体調にあらわれます。
これを改善するためには、ずばり!
・「水分代謝をよくする食材」
・「胃腸によい=元気を補う食材」
・「気の巡りをよくする食材」
を積極的に摂ること。
また、冷たいものを摂りすぎると、胃腸も弱ってしまいがち。
なるべく、冷たいものや生ものを控えたり、辛味のしょうがやシソ、スパイスを取り入れることでバランスがとっていきます。
梅雨シーズンの毎日の食事にオススメの食材は…?
利尿作用、水分代謝を良くする食材は…?
☆あずき⇒体がむくんだり、重だるくて食欲がない朝ってありますよね。そんな時には利尿作用、解毒作用もある「あずき」料理がオススメ。
☆黒豆⇒市販の蒸し黒豆がオススメ。サラダにトッピングしたり、手軽に使えるところが嬉しい♪
☆はとむぎ⇒水分代謝をよくし、「涼性」の性質なことから体をクールダウンし、お肌にもいい。手軽に毎日、取り入れることができる「はと麦茶」はこの時期、オススメです。
☆とうもろこしひげ⇒利尿作用に優れ、夏のむくみに効果大。とうもろこしご飯として一緒にひげも炊き込んだり、「とうもろこしのひげ茶」はオススメです。
また、旬の野菜やフルーツでは、
☆汗のかきすぎを防ぐ⇒梅干し、酢、レモンなど
☆体の余分な熱を冷ます⇒ゴーヤ、ピーマン、みょうが、緑茶、菊花、スイカ、キウイ、バナナなど
☆体の水分を調整する⇒豆腐、トマト、メロン、梅、アスパラガス、さつまいも、パイナップルなど
☆暑さと汗で夏バテに負けない⇒雑穀、豆類、イモ類、かぼちゃ、人参、きのこ類など
になります。
夏は、熱を冷ます性質のあるゴーヤや緑茶などの苦味の食材を積極的に摂りましょう。
旬の野菜やフルーツ、そして、パイナップルやバナナなどの南国フルーツも、いいですね。
体が冷えてしまうと、代謝も滞ってしまいがちなので、冷えすぎないよう、「辛味」のスパイスを上手く活用して生姜やにんにく、花椒などを取り入れるとバランスがとれます。
気温も上がり、蒸し暑い日が続いています。
充分な水分補給と休息・そして日々の栄養管理として「体の熱をとる」・「水分を調整する」・「気の巡りをよくする」…などの食材を使った食事で、この時期を元気で快適に過ごすことができますように…。
今回も、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。